あの日、助けてくれた人達②
2018年12月02日
塾をはじめるのにいろんな苦しみがあったからこそ
あの日の感謝は生涯忘れることはない。
ある保護者の言葉もそうだった。
エッグは4月1日に開校したのだが
その前日の3月31日
いっしょに塾をしようと
僕を誘ってくれた先輩が
エッグを去った。
嫌がらせ
圧力に屈したのだ。
きっと断腸の思いだったと思う。
それがわかるからこそ
僕も悔しくて、悔しくて、
かわいそうで、やりきれなかった。
それがあってはじまった塾
だけど、授業は精一杯していた。
もともとは
100人を相手に授業もしていた僕
エッグでは最大で4人の生徒が前にすわっているだけ
授業をするたび
「絶対に伸ばせる!」
その自信がわいていた。
生徒との距離もいままでの比ではない。
わかるまで、できるまで、話を聞きながら
しっかりと教えてあげることができる。
信頼関係も強固なものを創りあげることができていた。
だけど、どんなに授業がうまくいっていても
圧力をかけて
あんなところまで先輩を追い込んだ人たちを
僕はどうしても許すことができなかった。
そして、あったことを面白おかしく話したり
少し攻撃的に話してみたりして
よくそのことを話題にしていたりしていた。
そんなある日
中3の生徒のお母さんからメールをもらった。
メールはあたたかい内容であふれていた。
勇気と希望のメールだ。
「先生、気持ちは痛いほどわかるよ
だけど、もう悪口とか言わんときー!
わたしらがついてるから!
ちゃんと塾のことをみんなに宣伝していっぱい呼んできてあげる!
関西のおばちゃんにまかせときー!
なめたらあかんでー」
そのメールをもらって以来、
僕はあったことを一切話さなくなった。
僕にはこんなに強い味方がいて、
こんなにも愛情のある言葉で、
叱ってくれたり、励ましてくれたり、
そして教えてくれたりする人たちがついているんだ。
それですべてを悟った。
この人たちのためにがんばろう。
僕を追いかけて
わざわざここまでついてきてくれた人たちのためにがんばろう。
たった1通のメールは
僕を大きく変えてくれた。
あの日のあたたかさはいまも胸に残っている。