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少し前の話ですが

 

今年は「母の日」にハンカチを贈りました。

 

 

うちの家は

お互いにプレゼントをかかさず贈りあう家風で

 

 

誕生日やこういった「父の日」「母の日」には

 

 

いろいろと考えて贈り物をします。

 

 

 

 

母親はとても花が好きなので

 

 

ここ何年かはきれいな花々を届けてきました。

 

 

 

 

 

今年は事前に「ハンカチと手紙」と

 

リクエストされていたので

 

 

 

 

ハンカチを高島屋で購入し

 

手紙に思い出や想いを５枚ほど綴り

 

 

郵便局から送りました。

 

 

 

 

ハンカチが到着してすぐそのあと

 

 

母親からハガキがきました。

 

 

 

 

うちの母親は教師だったこともあり

 

相変わらずの内容で、

 

とても凛としたものでした。

 

 

 

 

思いおこしてみれば

いままでいろんなものを贈ってきました。

 

 

 

 

入院中にハーモニカをおくり

 

よく病室のベッドでそれを吹いていました。

 

 

 

 

 

その後、幾度も入院しましたが

 

 

そのたびにそれを持ち込み

自分の趣味で吹くだけではなく

 

 

いろんな病棟・病室をそれと共にまわり

 

ハーモニカの音色を響かせたそうです。

 

 

 

 

 

退院の際

それを聞いたときは

 

 

 

「なにをしとんねん」

 

 

「さぞ迷惑だったろう」などと思いましたが

 

 

 

 

吹いてまわった各病棟に挨拶に行ったとき

 

「さびしくなる」

 

「元気で」

 

「にぎやかで楽しかった」

 

などという言葉を

 

 

 

たくさんの人からもらう姿をみて

 

 

 

 

自分の母親ではありますが

 

「すごいな」と思いつつ

 

やっぱりこういうところが好きだなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

本をプレゼントしたこともあります。

 

というかこれはしょっちゅうです。

 

 

 

 

感銘を受けた本を贈りあうのです。

 

(ちなみに父親からもよく本をもらいます)

 

 

 

 

 

 

親子なのでしょう

僕がおくった本には

 

 

 

同じように感銘を受けてくれます。

 

 

 

 

 

ただうちの母親はここから

 

いつもの行動力を発揮するのです。

 

 

 

 

 

その本を何冊も注文し

病院やハーモニカ教室(何年も習ってます)

 

さらには絵手紙教室(何年も習ってます)

 

木目込み人形教室(何年も習ってます)　で配りまくるのです。

 

(ちなみに料理教室は生徒のくせに仕切りすぎて追い出されました)

 

 

 

 

 

 

これだけおせっかいなところがあったり

 

それだけ行動力や気の強さがあるので

 

やはり子どもの頃は「嫌だな」と思うこともありました。

 

 

 

 

ぶつかったことは数えきれないほどあります。

 

そんなこんなも先日の手紙には書きました。

 

 

 

 

 

 

だけどやはり誇らしくもあるのです。

 

 

 

嫌なことは山ほどあったけど

 

やはり「自分の母親はすごい」

 

心からそう思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母親から届いたそのハガキには

こう書かれていました。

 

 

 

 

 

「お前は私の誇りだ」と。

 

 

 

 

 

 

「相変わらず教師だな」

 

「こういうところが嫌だったな」と少し苦笑いしましたが

 

 

 

 

その「誇り」や「期待」にそえられるよう

今日も全力で生徒の前に立とうと心に誓う息子でした。