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学校の先生になれなかった男①

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学校の先生になれなかった男①

2015年10月27日

自分の話をしようと思う。

 

父親も母親も公務員の家で生まれ、

少年野球を小2から始め、高校生まで

その都度キャプテンをつとめてきた。

野球が大好きだった。

 

生徒会長にもなったし、

大学ではOB会の事務局までこなしてきた。

 

 

その大学生になってからは、

学校の先生になるべく

そのコースへとすすんだ。

 

母親が中学校で先生をしていたこともあり、

その影響だとよく言われたが、

やはりそうなのかもしれない。何の迷いもなかった。

 

なかなかの順風満帆な人生

 

 

 

だけど、ここで壁にぶつかった。

 

忘れもしない「教育の基礎理論」という必修授業

 

子供の問題行動をひとつあげ

その子供の心理状態を勉強する授業

 

いまであればそういった基礎はとても大切で

知っておくべきことである。

学ぶ必要はあると理解できる。

 

しかし、当時の僕にはこの授業がどうしても「許せなかった」

 

子供の心理状態を大人が決めつけてかかっている

それぞれに事情はあるにもかかわらず

とにかく「決めつけている」

向き合うこともなく「こういうときはこうしましょう」と

教えられているだけの授業・・・・・

 

そんなことはなかったのだが、その頃の僕にはそう思えてならなかった

 

そしてテストにもその模範解答が書けなかった

どうしてもそれを書いて「まる」をもらうことに納得がいかなかったのだ

 

テスト返却は散々だった

自分の考えを思いっきり書いて

思いっきり落第点をとった

 

前述の通りこの授業は必修授業であったため

単位をとらないと教職の道をすすむことはできない

しかしそのためには来年も受けないといけない

 

迷いはなかった

あっという間に教職の道をあきらめた

 

どうしても

子供の気持ちに「模範解答」があって

それを書けばいいということが僕にはできなかったのだ

 

何度も書くが本当はとても大切な授業なのだ

ただ僕が未熟で子供だったのだ

 

 

 

その後

大学を普通に卒業した僕は塾に就職した

「やりたいこと」「やってみたいこと」はたくさんあった

もちろんその頃の僕なので勝手な「妄想」

幼稚な考えばかりだ

 

だけど学校の先生になれなかった男は

塾の先生として一歩をふみだした

ただこの頃には少し変化があった

テストに無茶苦茶なことを書いた19歳のころとは違っていた

 

それは大学2年生になったときの出会いだ

 

いまも尊敬してやまない先生と出会う