
年老いた母
2025年07月21日
実家に帰ったとき
母も歳をとったなと実感した
そして
母は
「お前はずっと私の誇りだった
小さい頃からずっとうれしいことばかりだった
私に似てるなーとずっと喜んでいた
だけど、病気まで私になるとは」と
悔やんだ
そんな言葉が耳に残り
いま伝えておかないとと思いペンをとった
いま伝えておかないと
いつ僕の言葉が届かないようになるかわからない
そんな思いでペンを走らせた
病院でたくさんの友だちが
お見舞いに来てくれたこと
病気にはなったけれど
前向きにすごすことができていること
それらすべては
僕を
お父さん・お母さんが
そんなふうに育ててくれ
病気になって
自分が
幸せであることが
よくわかった
お父さん•.お母さんに
ちゃんと育ててもらったんだな
感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとう
そんなことを手紙にしたためた
次の日
母から
ふたりとも手紙を2度ずつ読んだと
電話があり
そして
僕にこう言った
手紙ありがとう
そんなふうに
言ってもらえたから
これから
お前がいうようないい親になれるよう頑張るから
そう言った
僕はその言葉を聞いて
びっくりした
もともとは
年老いたと感じ
残された時間を想像し
きちんと伝えておかないと
そう思った手紙
だけど
全然年老いてないじゃないか
これから頑張るから
そんな言葉がでてくるとは
僕はまだまだ
親の力をみくびっていた
なかなか勝てないなと思った
そんなことを思って
うれしかった