高校3年生・最後の試合
2016年07月25日
野球が大好きな少年だった。
それについては以前のブログで書いているので
ここでは高校3年生
最後の試合について書く。
耐久高校は甲子園に出たことのない高校だ。
よって最後の試合はもちろん紀三井寺球場だった。
相手は箕島高校
同じ有田にある高校なので
何度も何度も練習試合をした
いわば「仲間」「同志」のようなチームだ
キャプテンだった僕の姿を
父親もスタンドから見守ってくれた
普段そんなことはしないのに
この日はビデオまで撮ってくれていた
試合はサウスポーふたりの投げ合い
見事な投手戦だった
その「0」が並んだスコアボード
はじめに点は入れたのは耐久高校だった
南→玉川→だれか の3連打で1点をとったのだ
回は終盤
「このまま逃げ切れば勝てる!」
そう思った
だけど8回に2点とられ
たった1点、たった1点が追い付けずに
夏が終わった
そして僕は思った
「1点で逃げ切ろうと思った時点で負け始めていた」と。
「さらに点を入れるぞ!」ではなく
「点をとられないようにしよう」
相手バッターには
「打つなよ」と祈る
そんなマイナスのゲームがはじまっていたのだ
僕たちは負けた
いや、僕は負けた と思った
これでいい
これで充分なんてものはなく
やはりどこまでも上を目指すことの大切さを
18歳の夏
負けた試合から学んだのだ
勝って学ぶことより
負けて学ぶことのほうが多い
だからこそ何事にも全力でぶつかってほしいと思う